【パウサ】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は【パウサ】について触れていきます。
日本語では『小休止』の意味です。
【パウサ】
みなさんは【パウサ】という概念を聞いたことがあるでしょうか。
日本ではあまり馴染みのないものだと感じます。
これは絶妙な『パウサ』では… https://t.co/Cm5hov4WoK
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月24日
こちらの動画はイニエスタ選手が【パウサ】をうまく入れた瞬間です。
一度完全に『静止』しています。
相手はどのタイミングで守備に行くのか迷ってしまい失点に繋がっています。
このようなプレー以外にもあえてプレーのテンポ、リズムを落としてプレーすることも【パウサ】になります。
攻め急がずにテンポを落とし、相手が前がかりになったスペースを利用することもできます。
『落ち着かせる』ことで得点に繋げる日本にはあまりない「概念」ですが大切なものになります。
まとめ
今回は【パウサ】について触れていきました。
『小休止』を利用することによって自分たちが有利になるようにゲームを進めます。
休むことが苦手な日本人ですが、サッカーにおいてとても大切な概念なので覚えておきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
【偽9番】と【偽SB】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は【偽9番】と【偽SB】について触れていきます。
どちらも『ポジショナルプレー』で有効に活用されているものになります。
【偽9番】
【偽9番(ファルソ・ヌエべ)】は本来前線でボールを受けるはずのCFが一列ラインを落としてボールを呼び込み、中盤で数的優位を生み出すものです。
CBの戸惑いから加速した2列目を止めることは難しいですね…。
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月23日
前から言われている通りサッカーにおいてスクリーンがない為三人目の動き出し自体を止めることは不可能だ。 pic.twitter.com/4sNk4fdw7b
動画でもみられるように特徴が2つあります。
1つ目は中盤で数的優位を作り出すことができる。
2つ目はマークをする選手が明確ではなくなったCBの背後へ出るとチャンスになりやすい。
この2つはオフェンスをするにあたって非常に有効なものとなります。
【偽SB】
【偽SB(ファルソ・ラテラル)】はSBの選手がサイドでボールを受けるのではなく、内側に入り込みCHのような働きをすることを指します。
ジンチェンコのサポートの入り方は絶対前線の選手は見失いますね…。
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月23日
pic.twitter.com/ReAlxUpxP0
動画に観られる左SBの選手が内側に入りCHのような役割を果たしビルドアップに参加しています。
【偽SB】の特徴は
・内側に入り込んでサポートを作ることにより相手の前線の選手がマークを捕まえにくい
・内側のパスコースを相手がケアすることによりWGの選手のパスコースを生み出す
などがあります。
このように【偽SB】も内側に数的優位を作り出し守ることが難しい状態を生み出しています。
攻撃をするために有効な手段といえるでしょう。
まとめ
今回は【偽9番】と【偽SB】について触れていきました。
どちらも各局面に数的優位を生み出し攻撃をスムーズに行っています。
ポジショニングによって様々な優位を生み出すこともできることを意識しておきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
【エントレリネアス】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は【エントレリネアス】について触れていきます。
フットサルの戦術になりますが、近年では『ポジショナルプレー』が流行しサッカーでも多くみられるようになりました。
【エントレリネアス】
【エントレリネアス】はフットサルの戦術で『ライン間』で受ける動きとなります。
最初のヘドンド+エントレリネアス
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月17日
すごいな。
高度な崩し…。 pic.twitter.com/pMmtW0hl12
最初に左サイドから内側に入ってきたアクションが【エントレリネアス】です。
入るためのスペースをサイドに張ることで生み出し、DFが自分の前の選手に気を取られ『ライン間』で受けることができます。
サッカーではハーフスペースで受けるためにサイドの選手が入り込んで受ける動きとなります。
『ライン間』は非常に守ることが難しく有効なアクションとなります。
まとめ
今回は【エントレリネアス】について触れていきました。
『ライン間』で受けることはとても有効な動きとなります。
スペースを生み出すために離れることがポイントになるので意識しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
3種類の【サポート】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は3種類の【サポート】について触れていきます。
サポートはどのような意図を持って入るのかで次のプレーが大きく変わってきます。
3種類の【サポート】
【サポート】はボールホルダーの状態や周りのスペースによって種類が異なります。
【サポート】する側がどこに欲しいかではなくボールホルダーの状態によって使い分けることが必要となります。
【前進のサポート】『Apoyo de progresion』
まずは【前進のサポート】『Apoyo de progresion(アポジョ・デ・プログレシオン)』です。
ボールホルダーにある程度余裕がある場合はできるだけこの【前進のサポート】を行います。
ボールホルダーより前の列で【サポート】に入るか、同列で前にコントロールしてスペースへ持ち出して『前進』を図ります。
一列前、同列のどちらで受けようと可能であれば身体の向きは常に前向きの角度をとる。
【継続のサポート】『Apoyo de continuidad』
次は【継続のサポート】『Apoyo de continuidad(アポジョ・デ・コンティヌイダ)』です。
ボールホルダーにある程度の余裕はあるが【前進のサポート】をするスペースがない時に行う【サポート】
前進できずにボール(攻撃権)を失わないために『継続性』を持たせる。相手のマークを剥がしてサポートを行う*デスマルケが必要となる。
新しく前進することが可能なエリアへと展開することが目的となる。
【緊急時のサポート】『Apoyo de emergencia』
最後は【緊急時のサポート】『Apoyo de emergencia(アポジョ・デ・エメルヘンシア)』です。
ボールホルダーが強いプレッシャーを受けスペースがない時に行う【サポート】です。
ボールを失う可能性が高くなり『緊急』で【サポート】が必要な時にパスコースを確保します。
この場合パスを受けた後もプレッシャーが強いことが多いのでコントロールするスペースを認知しておくことが重要となる。
また、その後の攻撃の『方向性』を変えることも重要となる。
まとめ
今回は3種類の【サポート】について触れました。
1【前進のサポート】
2【継続のサポート】
3【緊急時のサポート】
それぞれボールホルダーの状態とどのような意図を持つことができるかが重要なポイントとなります。
まずはどのサポートを優先するべきなのか整理してみましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
3種類の【前進】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は三種類の【前進】について触れていきます。
それぞれサッカーでは当たり前に起こるものなのでここでまとめておきましょう!
3種類の【前進】
今回のテーマである【前進】はサッカーのアクションで大事なものです。
攻撃で【前進】無くしてチャンスを作ることは難しいですね。
ここから3種類の前進に分けて見ていきましょう!
ここからは下図のように自陣側を「ゾーン1」 中間を「ゾーン2」 相手陣を「ゾーン3」として説明します。
【サリーダ・デ・バロン】
1つ目は以前もあげたことのある【サリーダ・デ・バロン】です。
「ゾーン1」から「ゾーン2」への【前進】です。
守備戦術が洗練されている現代のサッカーではとても重要な【前進】になります。
監督により様々な【サリーダ・デ・バロン】が用いられています。
1つ主流なものをあげるとすれば『リカルド・ラ・ボルペ』が考案した、2CBの間にCMFを下げて数的優位を生み出す『サリーダ・ラボルピアーナ』である。
近年では当たり前のように行われている。
FCバルセロナではロングボールを入れることはほとんど見られず、高確率で【サリーダ・デ・バロン】が行われています。
【プログレシオン】
2つ目は【プログレシオン】です。
「ゾーン2」から「ゾーン3」への【前進】です。
ここでは様々な手段が必要となります。
ドライブでスペースへ運ぶ、パスを使用して侵入する...ここには「個人戦術」+「グループ戦術」が必要となる場面もあります。
ゴール前への侵入になるのでより強い相手の圧力をかいくぐる必要があります。
【フエゴ・ディレクト】
3つ目は【フエゴ・ディレクト】です。
「ゾーン1」から「ゾーン3」への【前進】です。
この手段は『プレミアリーグ』でよく見られます。
世界最高峰とも呼ばれる『プレミアリーグ』は前線へのロングボールに群がるダイナミックなサッカーが魅力の1つです。
近年『ストーミング』が世界を魅了している傾向が強いので今まで以上に多く見られるように感じます。
*ストーミング 【ストーミング】世界を震撼させる『嵐』 - ムウちゃんねる
シンプルかつダイナミックな【前進】ですがライン間のスペースの管理が難しいというデメリットも見られます。
まとめ
今回は3種類の【前進】に触れていきました。
1【サリーダ・デ・バロン】
2【プログレシオン】
3【フエゴ・ディレクト】
それぞれ特徴があり、求められるアクションも変わってきます。
チーム(監督)によって【前進】は色が現れるので分析時にも参考になるものとなるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
相手を外す【Desmarque】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は相手を外す動き【Desmarque】(デスマルケ)について触れていきます。
【Desmarque】は基本的な場面の2vs1の状況で出てきたものです。
今回は2種類の【Desmarque】を見ていきましょう!
【Desmarque】
【Desmarque】(デスマルケ)は相手を外す動きとなります。
マークにつかれている状態のままボールを呼び込むことはできません。
ボール保持者がパスを出せるタイミングで【Desmarque】を行います。
世界のトップクラスの選手は基本である【Desmarque】を常に行なっています。
あまり目に移る瞬間ではないので今回は動画も見ながら2種類の【Desmarque】を見ていきましょう!
【Desmarque de apoyo】
【Desmarque de apoyo】(デスマルケ デ アポジョ)はマークを外してサポートをする動きです。
相手から離れてボール保持者を助ける役割を果たします。
DFやMFが多く取り入れる動きです。
素晴らしいサポートとそのスペースを使う動き。
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月19日
1.デスマルケ 相手のマークを剥がして受けに来る動き
2.縦へのパスコースに入ってくる動き
3.3人目のサポート pic.twitter.com/tiLnyUmNaW
こちらの動画でボール保持者に近づきながらサポートをしている動きがみられます。
これが【Desmarque de apoyo】です。
ポイントはこの動画でもみられるようにマークを外しながら、『身体の向き』を整えることです。
可能であれば前を向けるような角度をとります。
【Desmarque de ruptura】
【Desmarque de ruptura】(デスマルケ デ ルプトゥーラ)はマークを外して相手の背後をとる(ゴールへ向かう)動きです。
相手から離れる動きは同じですがボール保持者に近づくのではなく、相手の背後をとる動きになります。
前線の選手に求められる動きです。
トップクラスのストライカー達。
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月4日
デスマルケの質が高すぎて相手DFからすると【一瞬消えている】ような感覚 pic.twitter.com/7lcMRX9W8F
このように相手の背後をとる動きは相手DFからすると一瞬『消える』ように見えるでしょう。
世界トップクラスの選手は得点をする直前の【Desmarque de ruptura】の質が非常に高いことがわかります。
まとめ
今回は2種類の【Desmarque】について触れていきました。
相手を外す動きは同じですが、サポートする動きと背後をとる動きで大きく役割は変わってきます。
サッカーにおいてとても重要な動きとなるので覚えておきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
攻撃の幅【Amplitud】
ムウちゃんねるのムウです!
今回は【幅 Amplitud】(アンプリトゥ)について触れていきます。
攻撃に『横幅』を出し、スペースを広く使います。
【幅 Amplitud】
【幅 Amplitud】は『横の距離』の意味も持ちます。
基本的な2vs1の状況を解決するために用いられることが多いです。
幅の取り方とライン間への入りかた。
— ムウちゃんねる (@FB_brother) 2020年5月18日
流動的なポジショニング…
捕まえるのが困難だな…。 pic.twitter.com/wdhmMPiJ5F
この動画からわかるように『横の距離』を出すことにより守ることが難しいスペースを生み出しています。
このように2vs1では状況を打開するようなプレーとなりますが、グループの関わりが出た場合は守ることが難しいスペースを生み出すことも可能となります。
まとめ
【幅 Amplitud】は局面の打開にもなりますが、例にあげた動画のように他の選手へのスペースを生み出すことが可能です。
『横の距離』を取ることで結果攻撃に『幅』と『厚み』の両方を加えることが可能となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう!